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日本精神心理会

精神医学と心理学を総合的に研究するサイトです。

 

カウンセリングとは

1.カウンセリングと言うと、一般にはうつ病などの心の病気を抱えた方だけがかかるというイメージがあります。
たしかに、そういう悩みでいらっしゃる方も多いですが、人生の重大な決断で迷った方、対人関係で悩まれる方も、それ以上に多くいらっしゃいます。

2.カウンセリングの役割

(1)カウンセリングは、単なる「悩み相談」とは異なります。
 「悩み相談」はクライアントの依頼する、問題解決だけを目的としますが、カウンセリングは相談に来た人自身にも焦点をあて、
 その人が「本当に」望んでいるものを探るとともに、問題解決のための後押しをいたします。

 そういった意味で、クライアントの人間的成長を伴うという点で異なります。
 

(2)人はどんなに深刻な悩みでも、本来、自分で解決できる力をお持ちです。

自分は現在どんな状態にあるのか。
そして「本当は」何をしたいのか。
どう行動すればいいのか。
すべて、実はご自分なりに考えていらっしゃいます。

(3)でも、人間の心は、意外とややこしいです。

①自分で自分の、「本当の」気持ちがわからない時もあります。
時として違うものに擬態して現れることもあります。
たとえば、本当にやりたいことがあっても、それを失敗する恐怖から逃れるために、違うものに固執している「振りをする」。

そこでカウンセラーは質問を投げかけることで、クライアントのこころの中に溜まっている考えを、言語化できるよう導きます。

②また、自分の気持ちが分かっていても、問題解決のための行動をすることが出来ない時もあります。
たとえば、頭が一時的にパニックになっていて、冷静な対処が出来ない。電話一本で解決できるような軽い事態なのに、強硬手段に出てしまおうとしている場合。
または、自分でやめなきゃいけないと思っていても、未練があって新たな行動に踏み切れない場合。
他には、他人と自分とを比較してしまい、行動に出る勇気が出ない場合。
このように人間は、自分の感情によって自分の行動を著しく制約してしまうものです。

しかし、クライアントはカウンセリングにわざわざ来るという行動を起こしていらっしゃる。
自分の既に起こしている行動に自信をつけたいのか、自分の行動が間違っているから軌道修正したいのか。
それはまちまちですが、いずれにせよあらかじめ本人の心の奥では決定されていらっしゃいます。
そこでカウンセラーはその行動を、もうひと押し、説得して促すという役割が求められます。

 

その意味において、カウンセラーには専門的技術が要求されます。